『これを見ずして上方落語を語るなかれ』これを見ずして上方落語を語るなかれ。文枝師の「天神山」のDVDは舟弁慶か天神山かという程に嬉しい。春団治師の「代書屋」は(米朝師の師匠)米団治作,米朝師の「抜け雀」は名人上手の噺で志ん生とはまた別の味わいがある。松之助師は昔の噺家を偲ばせ,五郎師も貴重な存在だ。『桂米朝座談1』(岩波)には,米朝,松鶴,松之助,春団治,文枝の面々が上方落語復興を目指していた今は昔の話が満載。両者を合わせて見ればこのDVDの有り難さが分かる。