中堅会社のオーナーで、妻もいるカステラ氏が、英語を習おうと雇った女性教師に恋をする。彼女が舞台女優もしていることから、カステラ氏はこれまで無関心だった芸術の世界の人々と接触することに。はたけちがいの男女に生まれたロマンスが、まわりの人間関係にも思わぬ波紋を広げていく。
自分とは価値観が異なる人を、なんとなく軽蔑してしまう。そんな人間の性質をシニカルなギャグたっぷりに描写。主人公カステラ氏の道ならぬ恋だけでなく、彼のボディガードなど周囲の人たちの一筋縄ではいかない恋の行方もユニーク。いくつかの人間模様が違和感なくストーリーになじんでいるところに、フランス映画らしいエスプリが感じられる。人間、いくつになっても情熱的な恋ができることを教えてくれる、 大人のためのいきな名作だ。(斉藤博昭)