『傑作シリーズ』
日本の刑事ドラマは、演出方法に難点があると思います。
例えば、シリアスな展開の中で、視聴者が飽きさせるのを防ぐために、
コメディー的な要素を挿入するのが定番ですが、それ自体は構わないのですが、
そのコメディー部分の演出と、それまでのシリアスな展開がいささか
かみ合っていないような気がするのです。
相棒は、ミステリーの定番と言えるコメディー要素を取り入れているのですが、
それが自然と話にとけこんでいるような気がします。
要するに押し付けがましくない。
さらに本題のシリアスな部分の演出も、他の刑事ドラマとは明らかに一線を画していて、
刑事ドラマと言っても、今日本で量産されている刑事ドラマとは質が全く異なります。
1クールの作品たちは、どれも個性的なものばかりです。
「せんみつ」、「ツキナシ」、これらは評価が高く、1クールの中で一番面白いと思います。
しかし、酷評だった「悪魔への復讐殺人」。
この重厚感のある相棒ならではの話も、もうちょっと評価されてもいい気がします。