『「凶気」と言う桜が散るのは早いです・・・』
最近の日本(人)は「腐敗している」と言われていますが、
私もこの意見には共感するところがあります。この映画は
そんな日本(人)に嫌気がさした若者がスキンヘッドに真
っ白な戦闘服に身を包み、「奪還」、「強制」、「排泄」
と称し、制裁を下していくのです。個人的には「右翼」の
黒の戦闘服をあきらかに意識(比較?)した白の戦闘服は
面白いアイデアだったと思います。
主演の窪塚洋介は以前の「Laundry」で演じた純粋無垢な
テルとは全く違う常にイライラした現代の若者を好演して
いて彼の容量の広さを感じました。しかし、それ以上に存
在感があったのが原田芳雄と江口洋介です。やはりこうい
った映画にはベテランの存在なくして良い作品は作れませ
んね。窪塚洋介の「動」と江口洋介の「静」が印象的でし
た。そして個人的には高橋マリ子も面白い存在でした。演
技はあまりうまいとは感じなかったのですが独特な雰囲気
を持っていて、彼女が画面に登場するとこの映画で唯一の
「癒し」のようなものを感じました。今後にも期待です。
映画全体としては非常にスタイリッシュな印象を受けまし
たが、この映画で大切な要素の一つと思われる「暴力描写」
が弱く感じてしまい非常に残念です。確かに視覚的には楽
しめたのですが説得力が欠けてしまったのは否めないです。
(逆に言えばバイオレンス映画が苦手な人でもそこそこ楽
しめる作品になっています)凶気の桜は散るのが早いです。
皆さんの桜は散っていませんか?