2004年に1年間放映され、好評を博した三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『新選組!!』の後日譚として製作されたTVムービー。ここでは新選組の残党として北海道に渡り、榎本武揚らとともに函館の五稜郭で明治政府に徹底抗戦した土方歳三(山本耕史)の最期が描かれていく。土方のリアリストとしての面と理想主義者としての面が双方違和感なく描かれており、また演じる山本自身、1年間演じ続けた上での最期ということで、実に自然体の土方を体現。大河ドラマのスタートから比べても、キャラとともに成長したゆとりの姿勢すらうかがわせてくれている(実際の土方の肖像画にも、彼はよく似ている)。ランニングタイムが90分弱と短いのが不満に思う瞬間もあったが、ドラマティックな最期の1日を凝縮させた脚本と演出の濃さは、土方のエネルギッシュな生き様とも見事に呼応しており、ここに至りようやく『新選組!!』完結といったカタルシスもあった。(増當竜也)
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