『古き良き時代を見事に描ききった傑作中の傑作!』
「女が泣いてちゃ、ご飯はできないよ!」
昔、NHKで放送されていた、小林薫主演、「イキのいい奴」というドラマがあります。
これは、その中で、大女優、松尾嘉代扮する東京下町のおかみさんが言うセリフですが、私にはどういうわけか、この一言が、大変、印象に残っております。
(「続・イキのいい奴」の方だったかも・・・。)
時代設定は、ALWAYS・・・まさしく、昭和27?28年頃の東京の下町を舞台にしたドラマでしたが、冒頭のセリフを言った松尾嘉代さんの役は、少し、年齢不詳気味でしたが、夫役の若山富三郎さんが、60前後といったところでしたから、50歳くらいだったでしょうか。
祖母の年代でしょうか、思えば、その時代、その年齢の人は、それまでに、死ぬほど涙を流してきてるんですね。
まさしく、今のイラクやアフガンと一緒で、我が子の死を見、友人知己の死を聞き、家を焼かれ、食べるものもなく・・・。
ドラマではそこまで言ってませんでしたが、言わないのが当たり前で、誰もが経験している当たり前のことなのですから、わざわざ、取り立てて言うようなことではなかったということでしょう・・・。
一方で、主演の小林薫が演じた寿司屋の親方にも、その時代の空気が感じられましたよ。
思えば、うちの祖父などがそうだったような気がします。
そう、いわゆる、「昔気質」ってやつですね!
そういった人間模様を通して、かつて、この国にあった古き良き時代を見事に描ききったという点で、こういったノスタルジーものの中では、傑作中の傑作と言ってもいいのではないかと思っています。
「女が泣いてちゃ、ご飯が出来ないよ。」
コンビニ行けば・・・って言われますかね(泣)。