オリジナルの時代劇に対して、「ライオン丸G」の時代設定は2011年。しかも舞台はネオ歌舞伎町ときた。獅子丸は冴えないホストで年中股間をポリポ リ掻いてる。サオリはパイオツカイデーが売りのキャバ嬢。その妹コスKは定時制高校に通う「ネオ歌舞伎町マガジン」の記者。どう見ても浮浪者の果心居士、オリジナルのネーミングそのままの豪山が石橋蓮司なのは良いけれど、そのジュニアがコスプレ狂いで、遠藤憲一が演じている…。いったいこのシリーズ はなんなんだろう?会話は下品、おふざけやお遊びもてんこ盛り。オリジナルをリスペクトする気持ちや、新解釈に挑戦するとか、そういう気構えはないのだ ろうか? 多分オリジナルをリアルタイムで見た世代はそう感じるだろう。だがしかし「ライオン丸G」は、その破天荒な設定と世界観、キャラクター像を構築する ことで、さまざまな呪縛から解放されたと言える。ここ数年の特撮ヒーロー・リメイク作品が、オリジナルにこだわるあまり、現代のクリエイターたちの実力がストレートに作品に反映されなかったという傾向は否めない。 「ライオン丸G」において大根仁監督は、誰に遠慮することもなく、自らの映像作りと作劇を貫いている。エピソード5でのライオン丸VSタイガージョー の目を見張る対決シーンは、まさしく現代の技術と演出テクニックあればこそ。(斉藤守彦)
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