『癒しをもたらしてくれるヴァイオリンの音色でした』
テレビでおなじみの高嶋ちさ子さんの初リーダーアルバムです。
全14曲とも有名な映画音楽で彩られています。彼女の華やかだけれど、どこか哀愁を帯びたヴァイオリンの音色が、テーマを持った映画音楽ととても相性がよく、全曲とも情感たっぷり演奏を伴った珠玉の作品に仕上がっています。
「ひまわり」、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「マカロニ」、「太陽がいっぱい」等のヨーロッパの作品を前半に並べ、後半はアメリカ映画を取り上げるという選曲にも工夫が凝らされています。
こうやって聴きますと、映画音楽ってとても情緒豊かなメロディーとハーモニーを内在した曲が多いと言うことがよく分かりました。映画の名場面でこれが流れると涙腺が弛みそうです。
アレンジがまたいいですね。ストリングスやピアノが楽曲に変化と奥行きを与えています。ヘンリー・マンシーニの名曲「ひまわり」を聴いていますと、哀しい運命に翻弄された主人公を演じたソフィア・ローレンの哀しみがそのヴァイオリンの音色を通して伝わってきます。
映画を見た人が、その映画で受けた情感そのものを、音楽を聴くことで再現できるのが良いですね。
原曲の雰囲気を壊さずに、高嶋ちさ子さんの表現したいことが伝わった作品集だと思いました。