『クライミングというよりダンスに近いムーブ。』
世界最強のクライマーという称号は、ユージさんには相応しくないのかもしれない。
「世界が認めるオンリーワン・クライマー」なら、納得できる気がする。
本書では、ユージさんが若い頃から日本を意識しながら世界を目指して飛び出した時の気持ち、
ユージさんと同じく世界を目指した世界最強のソロアルパインクライマー山野井泰史さんとの運命的な出会い、
世界チャンピオンになった喜びとその後の一抹の寂しさ、
そして「誰も出来ない、誰も到達できないクライミングをする」という意識を抱くことで、
ついにナンバーワンからオンリーワンになれた様子が描かれている。
ユージさんのムーブは世界一美しいという。
ムーブよりもむしろダンスに近いと例える人もいる。
強い・弱いという尺度では測れない境地に至った人は、美しいのだ。