『相本久美子と言えば...』
相本久美子と言えば「あーいい、もっと、久美子!」(by 鶴光のオールナイトニッポン)だ!あーんど「TVジョッキー」。たまにテレ東の旅グルメモノで相本久美子を見かけたりすると、馬鹿で幼稚でエロで薄汚なかった中学生時代の記憶が鮮やかに蘇えってくる。
「5つの銅貨」(1980年)の銅貨は、何のことはない十円玉のことである。チェッカーズ「涙のリクエスト」の“最後のコイン”しかり。十円玉を“銅貨”とか“コイン”とか言い換えるのは、初期村上春樹の翻訳調と一緒で、言葉の詐術である。“十円玉”じゃ詞にならない、カッコつかないってのが、日本語、日本って国である。まぁ、その後テレカ⇒ケータイに移行した20年後の日本じゃ“銅貨”も“コイン”も、それ自体もう詞として成立しない訳だけど。
ところで相本久美子と言えば、もう一曲忘れられないのが「チャイナタウンでよろめいて」(1979年)なんだけど、なぜかCBSソニー時代のこの佳曲は再発されてないのですね。なんたって作詞:松本隆、作曲:穂口雄右、編曲:矢野誠ですぜ!なにが“チャイナ”なのか訳わかんないけど、マナの「イエロー・マジック・カーニバル」(1978年)、金井夕子の「チャイナ ローズ」(1980年)、鹿取洋子の「ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ」(1980年)といった一連の“チャイナもの”のひとつである。“よろめいて”なんて粋な古語使いも良い。♪チャイナタウンでよろめいて 倒れたところがあなたの手 ついでに覚えたキスの味、ってんだけど、この“蓮っ葉なんだけど実はウブ”ってキャラがいい。まあチャイナタウン独特の雰囲気に酔わされちゃったイリュージョンである(チャイナ=キッス連想だと松本伊代の「チャイニーズ・キッス」(1983年)も懐かしい)。
とにかくソニーさんには「チャイナタウンでよろめいて」を含めたベストの発売を切にお願いしたいものです。