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岡田 ひかり

選ばなかった冒険―光の石の伝説 (偕成社ワンダーランド (17))

『この面白さ』
 突然、異世界に行く というファンタジーは現代においてありきたりになったと思います。

 がしかし、これは、ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

 小学校に通う主人公♂とあかり♀が、保健室へ行くところから始まります

 そして、保健室へと昇る階段がいつまで経っても、昇りきれない。

 不思議に思い、降りてみても、降りきることはない。

 窓の外は真っ暗。扉はびくともしない。

 そして、なぜか、主人公たちに襲い掛かるのは、現実世界のゲーム内の敵キャラ

 とまあ、こういう感じで始まります。

 そして、ゲーム世界で寝れば、現実へ戻り、現実世界で寝れば、ゲーム世界へ戻ります。

 ゲーム世界で死ぬと、ゲーム世界で体験した全ての記憶はデリート

 そのまま死ねば、楽なのに、と思いましたが

 今を生きるこの記憶を失いたくない、と主人公らは考えます

 そうこうするうちに、ゲーム世界にいる魔王の持つ光の石を手にすれば

 どんな願いも叶うことを知ります

 そして、彼らは??
 
 と、ネタバレはしませんが

 なんだか、現実における問題にも通ずるテーマを感じました

 例えば、主人公たちに味方としてつく人間は

 ゲームの登場人物なので、命令されたこと以外はしないのに

 やがて、自分で選択行為を始める……

 今の世の人間は、選択肢が多すぎて、むしろ、困っているにも関わらず

 この本を読んで思うところは、何かしらあるはずです

 そして、本来の本に見られる「中間が面白くない」というのは、この本にはありませんでした。

 少なくとも、私は、のっけから、最後まで、ぐんぐんと読んでしまいました。

 無駄に長くするJ・K ローリング氏に読ませたいものです。

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