『全4巻の1巻目』
ピエール・デュボアによる、住む場所によって分類された妖精たちの解説と、ロラン・サバティエの絵によって構成されている本書。特にロラン・サバティエの絵が目を引く。見開きを大胆に使って空間や巨大さなどを感じさせる、立体的な構図と色彩は、真っ白い紙に「世界観」を生み出す魔力を見せてくれているかのよう。シリーズ4冊中の後半2冊では着色の作風が変化しており、軽快で明るい色使いになっているのだが、本書と「海と草原の〜」では味のある陰影が特徴的な、深い色使いである。(私は後者が好みであるが、人それぞれでしょう。)表紙の画像を参考にすれば、前期・後期の違いもだいたい掴める。こういうクオリティーの大型本はあまり見ないので、貴重だと思う。この4冊は買って以来ずっと大切にしている。