『ようするに』
この本で言いたいことは,ようするに,ヘッドの回転エネルギーが,インパクトでボールの初速を上げるのに大いに効果があるということだ.従って,ヘッドは積極的に返すべきという結論となる.いままでプロのスイングが,インパクトで左足を蹴っていたり,頭が右に動くのが不思議だったか,ジャイロの理論でこの動作に物理的な説明を与えているところが本書の愁眉とえる.
ただし,その結論に至るまでの導入は長すぎる.ゴルフ理論というより,自身の物理実験屋としての解説を長々と読まされるのには少々辟易した.その程度のことは中学の物理がわかっていれば常識なのだが.
とはいえ,ジャイロ理論は,悩めるアマチュアゴルファーには大きなヒントを与えてくれる可能性があり,その意味で一読の価値のある本であるとこは確かである.